100年かけて劇場をつくるプロジェクト

100-year-project to produce a theater

喜界島サンゴ礁科学研究所とガラージュは共同で、「100 年かけて劇場をつくるプロジェクト」を発足しました。
国際的にも稀少な隆起サンゴ礁の島で、豊かなサンゴ礁生態系、島に根付くサンゴ礁文化を 100 年後に残すということを、常にその時々の人たちが考え続けられる場をつくっていきます。

何を、どのように、残していくのか。「100 年後に残す」を理念として活動しているサンゴ研とそこに集う人々が、自分の一生を超える範囲で考えながら実践し、試行が蓄積されていくフィールドを共につくりたいと思います。劇場の本質とは、人と地面と建築とその集合の相互作用であると捉え、大地を形づくるサンゴの生態とサンゴ礁文化に寄り添い、土を踏み固めながら人が集う場所を拓いていきます。

2022年05月〜

喜界島は隆起珊瑚礁の島で、現在でも年間2mmづつ隆起し続けています。この島は珊瑚礁研究の世界的な聖地で、喜界島珊瑚礁科学研究所という施設があります。私たちはこの研究所と共同で「100年かけて劇場をつくるプロジェクト」を行っています。100年という時間をかけて、建築を作り続ける構想をしています。人間の一生を超える長い時間を想定することで、関わる人々が自分たちの次の世代のために考え行動することが必然的に求められます。劇場が完成するころには私たちはもう生きていないと思いますが、そうした未来のためにどういう選択が可能か、研究者や島の住民たちと対話を重ねています。

Kikai Island is an island that is form out of elevated coral reefs, and is still elevating at a rate of 2mm per year. This island is a global Mecca for coral reef research and is home to KIKAI institute for Coral Reef Sciences. We joined hands with this institute and are a part of a 100-year-project to produce a theater. This is a project that aims to build an architecture in the span of 100 years. By taking the time that spans more than one human’s life, this lets a great many people to be involved and forces us to think about the people that are to come after us. We likely won’t be alive when this theater is completed, but we, along with the people of the institute and the island, are made to ponder what choices we have and which choices are better for the future.

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100年かけて劇場をつくる – 地域の対話の場 / Create a theatre over 100 years -a place for  community dialogue-

喜界島

100年かけて劇場をつくる – 地域の対話の場 / Create a theatre over 100 years -a place for community dialogue-

  • 20230531
  • #演劇
  • 渡辺瑞帆 渡辺瑞帆
喜界島建築フィールドワーク2023 公募開始のお知らせ

喜界島

喜界島建築フィールドワーク2023 公募開始のお知らせ

  • 20230601
  • #建築

Data

所在地:鹿児島県大島郡喜界町、他

実施主体:ガラージュ × 喜界島サンゴ礁科学研究所

写真:ガラージュ

掲載:月刊海洋『号外海洋No.64』

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    「100年かけて劇場をつくるプロジェクト」の一環として、喜界島に集落調査等の建築学的なアプローチを試みるための調査メンバーを公募。喜界島サンゴ礁科学研究所に集まる他分野の研究者や学生とデータを共有し合い、現地でのフィールドワークを交えながら議論し、多様な情報が集約された島や集落の図面や模型を制作しました。
    異なる分野の知見が混ざり合うことによる新たな図面や模型表現のあり方を模索し、地質学的・海洋学的な時間・空間のスケールを取り込みながら、建築やその周辺環境についての将来的な持続可能なあり方について考える場を作ることを目的としています。

    2022年08月

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