
改修 ドーモ・キニャーナ
象設計集団によって設計され、1992年に竣工した家の、30年目の改修プロジェクト。彼らが残した現場変更図のアーカイブ、建主や施工に関わった工務店や職人へのヒアリングをもとに建物全体の分析から始め、この地域の四季を感じながら現設計の軸線を再解釈して改修することで、家全体がより広く、より外部へ開けたものとなりました。
この家は、設計当初から今まで、何度も建築のかたちが見直され、つくり変えられてきています。家と住まい手が共に変化し続けているこの楽しく大らかな関係性の中に、私たちは未来へ向けて建築をつくり変えていくことの豊かさと可能性を実感しています。
2023年4月