改修 ドーモ・キニャーナ

Renovation DOMO KIÑANA

象設計集団によって設計され、1992年に竣工した家の、30年目の改修プロジェクト。彼らが残した現場変更図のアーカイブ、建主や施工に関わった工務店や職人へのヒアリングをもとに建物全体の分析から始め、この地域の四季を感じながら現設計の軸線を再解釈して改修することで、家全体がより広く、より外部へ開けたものとなりました。
この家は、設計当初から今まで、何度も建築のかたちが見直され、つくり変えられてきています。家と住まい手が共に変化し続けているこの楽しく大らかな関係性の中に、私たちは未来へ向けて建築をつくり変えていくことの豊かさと可能性を実感しています。

2023年4月

 

改修断面図

今回の改修箇所を赤字で、これまでの改修箇所を青字で記載している。

Data

所在地:兵庫県豊岡市

用途:住宅

階数:地下1+地上3

主体構造:地下=RC、1~3階=木造

敷地面積:1,060.89㎡

建築面積:127.69㎡

延床面積:357.77㎡

設計:ガラージュ(小田切駿、渡辺瑞帆)

構造監修:瀧本信幸

設計協力:高橋諒

施工:谷垣工業株式会社

建具・家具:株式会社チェリア

左官監修:久住章

左官:中川左官店

設計期間:2021年9月〜2023年4月

施工期間:2022年10月〜2023年4月

写真:ガラージュ(瀬尾憲司)

掲載:

『新建築住宅特集2023年5月号』

『新建築住宅特集2023年4月号』

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