神鍋高原のハーブ園
Herb Garden in Kannabe Highlands
ハーブ農園内に残っていた古民家を改修し、フィトテラピー(植物療法)に関連する商品を扱う店舗およびハーブ加工場の設計をガラージュで担当した。北東側の壁面に大きな開口を設け、ハーブ園と一体となった店舗空間をデザインした。入り口部分には庇を新設した。
2024年3月
古民家を改修し、ハーブに関連する商品を扱う店舗の設計をガラージュで担当した。兵庫県豊岡市にある神鍋高原は、死火山である神鍋山を中心とした高原である。クライアントは、本プロジェクトの隣接地で訪問看護と看護小規模多機能居宅介護を行ってきた事業者である。敷地は本プロジェクトの以前よりハーブ農園として運営されていた土地である。フィトテラピー(植物療法)の事業を行うにあたり、敷地内に残っていた古民家の改修が依頼された。
改修計画では、販売を行う店舗スペースとハーブを加工する作業場を設計した。店舗スペースは、元々の民家は南側に開口部を設けていたが、北東側のハーブ園と店舗空間を一体として体感できるよう開口部を新設し、ハーブを栽培する農園に対して開かれた空間とした。店舗内の土間部分は、構造補強により柱を撤去し、介護施設の利用者やベビーカーの親子も来店しやすい環境を目指した。広大な農園に対してアイキャッチになるよう入り口部分に大きな庇を新設している。オープニングセレモニーではダンサーの山瀬茉莉によるパフォーマンス作品『ivy』が発表された。
Data
所在地:兵庫県豊岡市
用途:店舗
階数:地下2
主体構造:木造(既存躯体)+S(新設庇・躯体補強)
建築面積:120.18㎡
延床面積:153.08㎡
設計:ガラージュ
構造監修:瀧本信幸
設計協力:高橋諒
設計補佐:小林芽衣菜、高瀬立樹
施工:株式会社村上建設
設計期間:2022年9月〜2024年3月
施工期間:2023年7月〜2024年3月
写真:ガラージュ